最近、なんだか息苦しい、肩のあたりがいつも詰まった感じがする……。そんなお悩みはありませんか?
実はそれ、「呼吸の浅さ」と「姿勢の悪さ」がセットになって起きているサインかもしれません。
今回は、呼吸と姿勢の知られざる関係と、今日からできる簡単な深呼吸習慣をお伝えします。
① 呼吸が浅いと、なぜ姿勢が悪くなるの?
私たちが呼吸をするとき、肺の下にある「横隔膜(おうかくまく:肺の下にある呼吸を助ける膜のような筋肉)」が上下に動いて、空気を出し入れしています。
ところが、猫背気味の姿勢で胸がつぶれていると、横隔膜が十分に動けなくなります。
すると体は「もっと空気を取り込まなきゃ」と、肩や首の筋肉を使って息をしようとします。
これが、肩や首がいつも凝っている人に多い「浅い呼吸」の正体です。
姿勢が悪いから呼吸が浅くなり、呼吸が浅いからさらに肩がこって姿勢が悪くなる……という、悪循環が起きてしまうのです。
② 40〜50代の女性に多い理由
年齢を重ねると、呼吸に関わる筋肉の力も少しずつ落ちてきます。
姿勢を保つ筋肉の低下
背筋(背中を支える筋肉)が弱くなると、座っているだけでも胸が縮みやすくなり、呼吸の入るスペースが狭くなってしまいます。
緊張・ストレスによる呼吸の浅さ
家事や仕事に追われていると、知らないうちに呼吸が浅く速くなりがちです。たとえば、緊張する場面では誰でも呼吸が浅くなりますが、それが毎日のクセになっている方も少なくありません。
「深呼吸してください」と言われると、意外とうまくできない方がとても多いです。これは意識の問題というより、呼吸に使う筋肉がうまく働いていないサインでもあります。
③ 今日からできる「深呼吸」習慣
姿勢を整えるには、呼吸に関わる筋肉を正しく使うことと、胸が広がるスペースを作ることの両方が大切です。
- お腹を膨らませる呼吸(腹式呼吸):椅子に座ったまま、鼻からゆっくり4秒吸ってお腹を膨らませ、口から8秒かけて吐きながらお腹を引っ込めます。これを5回。お腹がしっかり動いていればOKです。
- 両手を頭の上に伸ばして深呼吸:両手をまっすぐ上に伸ばすと、自然と胸が開いて深く息が入りやすくなります。伸ばした状態で3回、深呼吸してみましょう。
- 1時間に1回、肩を上げ下げする:両肩をぐっと上げて3秒キープしたあと、ふっと一気に下ろします。これだけで縮んでいた胸まわりがゆるみ、呼吸が入りやすくなります。
たとえば、朝起きてすぐと、夜寝る前に腹式呼吸を1セットずつ行うだけでも、1日2回の積み重ねになります。続けることで、少しずつ「胸が広がった状態」がラクに感じられるようになっていきます。
④ 続けるコツは「場所」と「セット」
新しい習慣は、いつも何かをしている場所にくっつけると続けやすくなります。
「布団から出る前」「お風呂で湯船につかっているとき」「寝る前の電気を消したあと」など、すでにある生活の場面に深呼吸をセットしてみましょう。
わざわざ時間を作る必要がないので、忙しい毎日でも無理なく続けられます。
※めまいやしびれを感じる場合は無理をせず、自己判断せず医療機関にご相談ください。
⑤ まとめ
- 姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、呼吸が浅いとさらに姿勢が悪くなる悪循環がある
- 40〜50代は呼吸に関わる筋肉が弱くなりやすく、浅い呼吸のクセがつきやすい
- 「腹式呼吸」「胸を開くストレッチ」「肩の上げ下げ」の3つを生活の場面にセットして続ける